ひな祭りの雛あられは雪・芽・生命を表している!意味がちゃんとあったんです
今回は、ひな祭りの食べ物のもつ意味をご紹介いたします。
ひな祭りの雛あられの歴史や意味。雪・芽・生命を表しています!
ピンク、緑、白、黄色など、とってもカラフルな上に、小さくて丸っこい形がなんともかわいらしい雛あられ。
雛あられがひな祭りに食べられるようになったのは、平安時代までさかのぼります。
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平安時代の宮廷(きゅうてい・天皇が住んでいる家です)では、人形を人間に見立て、身近な生活用品に似せて作った道具やおもちゃを使って遊ぶ「ままごと」のような遊びが流行っていました。
この遊びが、ひな祭りの由来であるとされる「ひな遊び」です。
その当時、平安時代には人形は紙で作っていたようですが、江戸時代になってからは、今のような一体一体を布や特別な材料を使って作る、「雛人形」へと次第に変化していきます。
それからひな人形をつれて高い山に登り、ひな人形に野山の自然を見せてあげるという「雛の国見せ」という行事が行われるようになりました。
人形に景色を見せてあげるなんてちょっと、大丈夫?そこまでやるの?といった感じですが、外へ出て他の人が作ったひな人形をお互いに見せ合う機会でもあったようです。
原宿で衣装を見せ合うのと同じですかね(笑 男性的にゆうならプラモを見せ合うといった感じでしょうか。
魂を込めて「ひな人形」を作っていたのでしょう。
この「雛の国見せ」の際に、出かけた先でおやつとして食べたのが、雛あられの原点だと言い伝えられています。
雛あられは、外へ持ち出して食べやすいように「ひしもち」を砕いて作ったものといわれています。
色がピンク・白・緑の三色なのは、ひしもちに由来しています。
この三色にはそれぞれ意味を持っています。
● ピンク…生命 血液の色
● 白 …雪 純白の雪の色
● 緑 …芽 芽吹く新緑の色
このように、生命、雪、芽といった自然のもつエネルギーを雛あられを食べることによって体の中に取り入れ、健やかな成長を願うといった意味が込められているんですよ。
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具材に意味があるんです!ひな祭りで食べるちらし寿司の意味を大公開!
色とりどりの具材がとっても華やかなちらし寿司ですが、ひな祭りに食べるちらし寿司は、ちらし寿司そのものというよりも、その具材ひとつひとつに意味があるんです!
豆…「いつまでも健康に、まめに働けますように」
れんこん…「先々のことを見通せますように」れんこんに穴が開いていることから。
えび…「えびのように腰が曲がるまで長生きできますように」えびは脱皮をすることから、出世を願う意味も。
菜の花…春の花を飾って春らしさを演出するため。
たけのこ…「すくすくと成長しますように」
いかがでしょうか。
ちらし寿司の具材ひとつひとつに、子供の幸せを願う気持ちが、いっぱいこめられていますね。
ひな祭りのちらし寿司は縁起物だけど由来は無し!なぜ食べる様になった?
ひな祭りのちらし寿司の具材には、それぞれ子供の幸せを願う気持ちが込められていることをご紹介しました。
あられやちらし寿司の他にひな祭りに食べるものといったら、どんなものが思い浮かびますか?
あとはケーキ、アイスクリームケーキといったところでしょうか。
ではなぜ、ひな祭りにこれらの食べ物が食べられるようになったのでしょうか?
その理由についてはあまり詳しく知らないという方も多いと思います。
でも、実はひな祭りにちらし寿司やケーキを食べること自体には何も由来がないのです(笑
100% 商売戦略で習慣化されたようなものです(笑
では、なぜちらし寿司が選ばれたのでしょうか。
「すし」は一般的に漢字で「寿司」と書きますよね。
この漢字は「ことぶき(寿)をつかさど(司)る」という意味を持つことから、とっても縁起が良いと考えられているのです。
そのため、お祝いの席などで縁起をかついで寿司がよく食べられるようになったのですね。
桃の節句であるひな祭りに、お祝いの席にふさわしいちらし寿司を振舞うようになったのは、寿司のもつ縁起の良さと、具材それぞれが持つ意味合いを考えれば、なんだか理解できるような気がしますね。
ひな祭りのケーキは子供を対象とした商業戦略で、冬の間はなぜかケーキやアイスクリームの売上が落ちるのでここぞばかりに理由をつけて、ケーキを売り出すきっかけを作ったというわけです。
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まとめ
ひな祭りの食べ物についてご紹介しましたが、いかがでしょうか。
旧暦の3月には、「祓月」という異名があり、季節の変わり目に訪れがちな災厄をお祝い事によって福に転じてしまおう、という願いも込められています。
桃の節句、ひな祭りにおいしいご馳走をいただくのは、災厄を福に転じて、健康を願うことに由来しているのです。
このような伝統に思いをはせて、ひな祭りのお祝いをしてみませんか。
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