献血ダイエットなんて存在しない、効率うんぬん以前の話ですよ
献血ダイエットについて
献血ダイエットは、シンプルに献血をすることで体重を減らすダイエットと言われてますね。
体を動かさず、食事制限もしない、世の中の役に立ちながら体重が減らせるといった感じですが、沢山の人が実践するようなメジャーなダイエット方法ではありません。
ネットで検索して偶然存在を知るようなダイエットで、根拠となった書籍もありませんし、私の周囲で経験した人間は一人もいません。
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献血ダイエットは、効率うんぬん以前の話
このダイエットは献血のイメージから自然発生的に言われ出したダイエット方法だと思います。確かに血液の比重を考えると水よりは少し重くて、200mlの血液を体から抜くと200g以上、400mlだと400g以上体重は減ることになります。
一見効果があるように見えますが、これは水などを飲めばすぐに元に戻ってしまう程度の体重の減少です。
一時的に200gや400g減ることは確かです。医療従事者がこの方法でダイエットに成功したという話も聞きませんから、効果は疑わしいと結論づけた方が良いでしょう。
献血中に大きくカロリーを消費するという記述のあるサイトもありましたが、出典が分からず信憑性が疑わしいですし、献血は運動などをせずに寝たまま血液を抜いているだけなので、カロリー消費は低いと思われます。
しかも日本赤十字社は献血はダイエットにならないとホームページで告知しているのです。
献血をダイエットと考えるのは、効率うんぬん以前の話だと思います。
一度献血をすると200mlでも最低でも4週間は間隔を開けなきゃいけませんし、(成分献血なら最短で2週間)食習慣がモノをいうダイエットにどうやって献血を取り入れられるのでしょう。
犬と一緒に散歩すれば1時間で150キロカロリーくらは消費できる。
ウォーキングやジョギングなら手間暇かかりますが、必ず消費カロリーは増えます。ジョギングなら50㎏の人で1時間で300カロリー、ウォーキングなら150カロリーくらいなら確実に消費します。
少し食事の内容を見直せばさらに効果的ですし、体重を減らすことに本当に集中すればダイエットのやり方はたくさんありますし、そこまで複雑なものではないと思います。
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献血に美容効果があるの?
よく美容番組などで、体に老廃物が溜まっているとか、体内の老廃物を排出する、という表現がありますね。
血液にも、健康にとって良くない物質が溜まることがあるので、献血をすれば汚れた血液を出す効果があるのでは、と考える人がいます。
献血した血液は成分がきちんと調べられ、精製されて安全な製品になるので、少しぐらい老廃物が入っていても、特に問題はないそうです。もちろん大きな病気がある人は、検査の段階で献血できないと言われてしまいますしね。
献血は人の体に何ら影響を与えない量のみとされていますから老廃物が含まれている血液をほんのわずかに抜いたところで、美容効果が高まるといったことはないと思います。
かなり昔の話ですが、悪い血液を出すことで病気を改善するという治療法がありました。腕などにちょっと切り傷をつけて、わざと血を抜くのです。
医学が発達するまで、この治療法は長く信じられてきましたので、「献血すると美容に良い」というイメージにつながってしまったのでしょう。
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筋トレと献血の関連性って?
献血は大体200mlや400mlほど血液を抜くことがほとんどですね。血液を抜くということは赤血球の量が減るというところが大きなところでしょう。
血液を抜いた後は水分の補給は必要ですが、そうすることで血液の量は3~4時間ほどで回復します。しかしながら、血中の赤血球などは1ヶ月単位でようやく正常の量に戻ります。
つまり献血をすると ”濃度が薄い状態の血液” になるということです。
血液の濃度が薄い状態で筋トレすると、効果がいつもより半減するといいますか、むしろちょっと危険かもしれません。酸素を体に運ぶ働きが弱いので、すぐにフラフラしたりするかもしれません。
せっかく重いダンベルを持ち上げたり、ひっぱったりして筋肉の筋腺を壊すのにエネルギーを使うのですから効率よくやる方がいいに決まっています。せめて4,5日は筋トレはしない方が得策かもしれません。
筋トレもしたいけど、献血で社会貢献もしたい、ジレンマですが一年に一回なら筋トレ休憩で献血してもいいんじゃないでしょうか。
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献血とタトゥー
58%日本赤十字社のQ&Aでは「タトゥーや刺青の類を入れた場合は少なくとも6ヶ月間はご遠慮いただいています。それ以降は問診医の判断によりご協力をお願いしております。」となっております。
そもそもなぜタトゥーや刺青を入れた方が献血できないかというと、肝炎等のウイルス感染の可能性が否定できないとのこと。肝炎は血液を介して感染します。
ですがほぼ半数の方の感染源は不明というのも事実のようで、他の原因というのが過去の輸血だったり血液製剤の投与、臓器移植、きちんと消毒されていない器具を使っての医療行為、民間療法、刺青、ピアスの穴あけ、麻薬、覚せい剤の回し打ち、感染者との剃刀や歯ブラシの共用というのが挙げられるそうです。
彫り師さんによってはタトゥーを入れる針を使い回ししており、そのときに、完全に消毒できていなくC型肝炎の感染者のウィルスが残っていた、そんなケースも過去にはあったようです。
これは献血に限ったことではなくて、もしこれからタトゥー入れたい人は念のために、自分が肝炎に感染しているかどうか調べた方がいいかもしれませんね。
知らないうちに、症状がすすんでいて、すでに肝硬変になってしまっていることがわかるケースもあるのです。