隠れキャラ・ケトン体を呼び出せ!Bulletproof Coffeeブレットプルーフ・コーヒー

変わった名前のコーヒーを最近知りました。
その名も「Bulletproof Coffee」
ブレットプルーフって防弾って意味ですよね?
すぐ思いついたのはアメリカ発かな?っということでした。
もちろん予想は当たっていて、ほんとアメリカって「銃」文化の濃い国だなぁと思った次第です。(ちょっと皮肉入ってます)
このブレットプルーフ・コーヒーは2013年にアメリカ人の起業家で、作家のデイブ・アスプレイさんという方が広めたコーヒーレシピ。主にケトジェニックダイエットを取り入れてる人が好んで飲んでいるようです。
Bulletproof Coffeeブレットプルーフ・コーヒーでケトン体登場
簡潔にいうと、バターとMTCオイルという謎のオイルが入ったコーヒーのことです。
ココナッツオイルをMTCオイルの変わりに入れる人もいるようですが、オリジナルレシピはMTCオイルでMTCオイルはココナッツオイルから摂れるものだそうです。
僕としてはなぜわざわざオイルを入れる?っと思ってしまうのですが、一食をコーヒーで置き換えることがコンセプトなので、エネルギー(カロリー)を一杯に凝縮させる必要があるわけですね。
だいたいは朝ごはんの代わりに摂って、午前中は炭水化物ではなくケトン体に働いてもらおうという企みです。
ケトン体は体に溜まった中性脂肪を原料にして、エネルギーを発散するのでダイエットに効果があると言われています。
体はついさっき朝ごはんに食べたトーストやご飯から、昼までのエネルギーを確保するんじゃなく、体にすでにある、蓄積した中性脂肪をエネルギーとするわけです。
あとケトン体というのは、だいたい体を3日ほど低炭水化物の状態にしないと分泌されないものらしく、いきなり炭水化物を抜くとですね、体が慣れてないものだから、めまいとか、だるさとかびっくりして不調を訴えるのです。
おいっ何か変だぞ、エネルギーが足らん、補給しろ!と。
でもこのブレットプルーフ・コーヒーを飲めばケトン体というある条件が満たされないと登場しない、隠れキャラが出てきて僕たちをお昼まで正常に保ってくれる!というわけです。
スポンサーリンク一杯468カロリー、脂肪52グラム
レシピ通りに作るとブレットプルーフ・コーヒーは一杯で468カロリー、脂肪52グラムと測定されるそうです。
この脂質の量、半端なくないですか?
お茶わん一杯のカロリーは252カロリー、脂質は0.3グラムというのを知ると、びっくりを隠せない。でもご飯は一杯で炭水化物は57グラム。
ケトン体を登場させるさせるには炭水化物に退散してもらわなければいけないので、とにかく炭水化物を摂らないことに重点を置いているわけですね。
- 朝食をこのブレットプルーフ・コーヒーにすれば、十分なエネルギーと満足感が得られる。
- いつもの朝食を食べなくてもブレットプルーフ・コーヒーで体や頭は正常に機能することができる。
- ケトン体を働かせて余分な脂肪が落とせる可能性が高くなる。
と、こんな利点が挙げられます。
MCTオイルってなんなのよ。
MCTは冒頭で謎のオイルと表現したのですが、日本語でいうところの「中鎖脂肪酸」のことでした。Medium Chain Triglyceride(ミディアム チェイン トリグリセリド)というフレーズの頭文字をとってMCTオイルって言ってるんですね。
アルファベット頭文字で表現されると、なんとなく科学的な匂いがしてしまう。
と思っていたの僕の知識の無さが原因なんですが、半世紀以上も前から医療の現場では取り入れられていて体内の健康を保つのにどんな人でも採用したい、とてもいい脂肪酸らしいです。
普通のオイルに比べて3倍から4倍早くエネルギーに変わって吸収分解されるので、余計なものを体に蓄積させずに、ある意味、クリーンな体を維持してく働きがあるわけです。
一番知られているのがココナッツオイルで約60%がこのMCT、中鎖脂肪酸とのことです。
MCTだけ抽出した100%のオイルも販売されてますけど、結構なお値段しますね。
ブレットプルーフ・コーヒーにこれを加えることで、エネルギーをとりつつ素早く脂肪酸を分解、カフェインの力で感覚を研ぎ澄ませ、朝ごはんを食べなくとも、炭水化物に頼らなくとも完全無欠の朝の自分を手に入れコントロールできる、ということでしょうか。
とにかく炭水化物を避けるために生み出されたコンセプト、ともいえます。
誰にでもいいものってわけではない。
コーヒーがメタボリズムを促進してくれることは、これまでいろいろな研究で提示されていますが、このブレットプルーフ・コーヒーの組み合わせが誰にでも、都合のいいように働くかと言えばそうでもありません。
そもそもコーヒーを飲まない人もいるし、カフェインが体に悪く働く人もいます。
ブレットプルーフ・コーヒーのコンセプトはケトジェニックの食生活をしてる人には大好評ですが、生理学的には深い研究はされていなくて、研究してる機関もほとんどない様子。
なので懐疑的な人も結構いるようです。
ブレットプルーフ・コーヒーは起業家のデイブさんがチベットで経験したことを元に発案したものです。Bulletproofというブランドでオリジナルのコーヒー豆やオイル、バターもあります。
スムージーや野菜ジュースでも同じ効果は得られるし、栄養価で比べるとブレットプルーフ・コーヒーはエネルギーだけで(ケトン体を登場させるだけ)のもので、栄養価値はほとんどないという意見もありました。
僕は毎朝コーヒーを低脂肪の豆乳で飲みます。もうかれこれ3年くらい習慣にしてます。
2時間は腹持ちする感じです。
もしブレットプルーフ・コーヒーが4時間くらい腹持ちしてくれるなら試してみようかなと思ったのですが、やっぱり脂肪の塊バターをティースプーン2杯コーヒーに入れるということに、どうしてもメンタルブロックがかかる。。。
試してみるかどうか、しばらく考えます。
