埋もれるくらいの量のポテトチップスが食べたい 5年続いた依存症
私がポテトチップスに依存するようになったのは社会人になってから。
子供時代、家はあまり生活に余裕がありませんでした。1か月に1回食べられれば多いほうで、私にとってはとてもスペシャルなおやつだったのです。
社会人になったら好きなだけ食べよう、と子供時代から思っていました。
埋もれるくらいの量のポテトチップスを食べたい、とよく思ったものでした。
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ポテトチップスでダイエット?!
社会人になってある日同じ会社の女の子が「ポテトチップスだけ食べて5キロやせた」といってきました。
今思えばちょっとおかしなセリフですが、その時の私はそれを聞いて、そっかダイエットも出来るし、子供のころから食べたかったし、とさっそく迷いもなく毎日食べるようになったのです。
さすがに「ポテトチップスだけ」とはしませんでしたが、毎日夕食後、絶対に食べていましたし、ポテトチップスが手元にないと落ち着きませんでした。
なので常に2~3袋は最低でも買い置きしていました。新製品も片っ端から食べました。
そうこうしているうちに変化したのは体の脂肪の量です。体重はもちろん顔の脂も増えて毎日脂ぎってました。ポテトチップスだけ食べてダイエットなんてあり得るはずがありません(笑)
痩せたとしても病的な感じになるような気がします。彼女はすぐに会社を辞めてしまったので詳細を聞くまでにはいきませんでした。
体も重くなり顔もギラギラがひどくなってから「毎日ポテトチップス食べてるからだ、やめないと」と思うのですが、どうしても食べたくなってしまうのです。また口の中が切れていることも頻繁にありました。
結局こんな感じのポテトチップス依存は病気で体調を崩すまで5年ほど続きました。
ひどい副鼻腔炎になって、終始鼻水が出ていてものがおいしく食べられなくなって、ようやくやめられたのです。仕方なくといった感じでやめたのです。
治ってからもやはり食べたくなりましたが極力がまんしています。
今でも開封するとあっというまに食べきってしまうので好きなのは変わりません。
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ポテトチップス中毒になる理由って?
ポテトチップスの中毒性はジャガイモにあるというより、油や旨味成分にあります。粉末の調味料ですね。
食べ終わった後、量が少ないのに満足しているのは油や旨味成分がほとんどを占めているせいでもあります。
麻薬の害はよく知られていますが、ポテトチップスの中毒性についての害はあまり知られていません。外国ではポテトチップスはマイルドドラッグとも呼ばれていて危険な食べ物と分類する人もいるそうです。
マイルドドラッグとは聞き慣れない言葉ですが、砂糖のほか、油、塩、化学調味料、炭酸飲料、ジャンクフードなどがこれにあたります。精製されている食品ほど依存性が高く、中毒性があります。
反対に精製されていない天然に近いものはそれほど中毒性はありません。マイルドドラッグ中毒になりやすい人は、イライラするとそれらのものが食べたくなるようです。
マイルドドラッグを常食している人は、攻撃的・暴力的になるという調査結果が出ています。1978年に起きたサンフランシスコ市長殺人事件の理由が、被告人は精神的に追い詰められたときにジャンクフードを過食する習慣があり善悪の判断能力を失っていたというものでした。
日本でもポテトチップスがソフトドラッグであるという認識が広がると、犯罪やいじめなどの問題も軽減されてくるのではないかなぁと思ったりもします。