知覧特攻平和会館に行って何を思う?誇り?忠誠?懐疑?愚か?矛盾?犠牲?

いつもなんですが戦争ミュージアムに”平和”って名前がついてると、なんか耳の後ろを掻きたくなります。たぶん私だけかもしれませんね。

知覧特攻平和記念館は神風なんていう苦い作戦を思い起こさせる場所ですが、

一年中旅行者が途切れない場所で、やっぱり鹿児島に行ったら絶対一度は立ち寄りたい場所です。

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場所は薩摩半島の南にある薩摩の小京都と呼ばれる、南九州市知覧町の旧陸軍知覧飛行場跡の一角にありました。

太平洋戦争の終わりごろ、片道の燃料と爆弾を抱えて敵に突入する捨て身の作戦を産んだ所です。

平和記念館は当初町民や関係者の浄財によって特攻隊員の(とこしえにやすなかること)を念じ特攻銅像が建立され、そのあと特攻遺品館へ。

日に日に訪れるが増えて、全国からたくさんの資料や遺品が寄せられたために、保全と展示に努める為に特攻平和記念館が作られたそうです。

平和記念館の中には17歳から23歳位の若い特攻隊員の出撃までの様子や、家族や恋人に宛てた手紙や遺書、写真等が展示してあります。

年齢や出身地が異なる若者達の死を前にして苦悩する姿が伝わってきます。

平和な時代に暮らす私達、戦争を知らない世代が多数を占める様になった今では、

当時の若い人がが国を守る、家族を守る、愛する者を守るその為に自らの命を捨てる心の内を感じようとするのは、不可能かもしれません。

でもなぜかとても心が痛みます。

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記念館の隣には、出撃を待つ間暮らした三角兵舎が復元されています。

せまい兵舎の中で隊員同士で何を話していたんでしょうか。

記念館から少し離れたふもとには当時の陸軍指定の食堂、旅館だった(富屋食堂)がホタルの館・富屋食堂として復元されています。

多くの映画やドラマ、小説に登場する特攻の母鳥濱トメさんが実際営んでいた食堂旅館跡です、こちらにもたくさんの特攻隊員の遺品等当時を物語る特攻隊員とは切っても切り離せない場所です。

特攻隊とは関係無いとは思いますが知覧は武家屋敷群も有名です。多くの武家屋敷が保存されています。また一般公開されている所もあります。ぜひ立ち寄ってください。

知覧特攻の手紙をまとめた貴重な一冊

知覧特攻隊の残した手紙をまとめた本がありました。

水口文乃著【知覧からの手紙】新潮文庫
実際の手紙とそれを受け取った婚約者との様々な思いがノンフィクションで描かれています。

多くの特攻隊の中の一組の婚約者同士の恋物語のようですが、そこは戦時中それも敗戦間近単なる恋物語ではありません。

本音で話せる唯一の相手である婚約者、今では少なくなった手紙と言う手段でのやり取り、一字一句書き読む間にも色々な葛藤があり苦悩している様子が書かれている。

命や愛、責任といった人間本来の姿を見つめ直すのに役立つ一冊だと思います。

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知覧特攻隊が舞台の映画おすすめの三選

知覧特攻隊をモデルにした映画でおすすめのするのが、まず一つ目は、
俺は、君のためにこそ死にに行く

石原慎太郎総指揮、脚本、石原慎太郎氏が直接存命中の特攻の母鳥濱トメさんから直接聞いた話が元になっている。

特攻隊員と(特攻の母)と呼ばれる基地の麓にあった陸軍指定の食堂旅館の主人鳥濱トメ、娘の礼子等と若い特攻隊員の生活を描く作品です。

家族や友人などと遠く離れ、基地近くの人々と特攻隊員との交流からひととひととの関わり、それぞれの人生感を考えさせられる作品です。ぜひ見てください。

二つ目は「永遠の0」です

ご存じの方も多いと思いますが、百田尚樹氏の同名の小説が原作です。

同映画については色々な意見、感想があるようですが、特攻隊員として実在した隊員の名前が実名で描かれているから史実だとの意見、実名の特攻隊員の人間像は映画と違っていたとし証言する元特攻隊員、しかし、いずれにしても多くの若者が特攻隊員として死んでいったことは否定できません。

勿論映画ですので多少の脚色はあるでしょう、大きな視点から見れば戦時中多くの若者が国の為、家族の為に必死で生きたのは事実です。

戦争の意味、虚しさ、惨さ、いのちの大切さ、家族愛など多くのことを考えさせられる映画です。

三つ目は【ホタル】です。

主演は高倉健 田中裕子 、この映画は戦時中ではなく戦後の元特攻隊員にスポットを当てています。特攻の母鳥濱トメと娘礼子の(ホタル帰る)と言う本が元になっています。

生き残りの元特攻隊員のおかれた戦後の苦悩に満ちた生活や生き残り特攻隊員やその家族同士の交流、特攻の母鳥濱トメや娘礼子らとの交流を通して平和の時代に暮らす姿を伝えている。

又多くの特攻隊員の中には朝鮮半島出身の若者も含まれていたことを知らされる
彼らはなぜ、何の為に特攻隊員になったのだろうか。

戦争は悲惨なものである、一人一人のつながりは良好でも時代の流れに翻弄される、その為にも、この映画ホタルはそれぞれの立場から今を考え、今を生きることの大切さを考えさせられる素晴らしい映画です。

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Posted by MIC