胡椒で4つの国が大戦争 あなたが今振ったその胡椒、昔は金と同じ存在だったのです
身近にある香辛料、胡椒についてご紹介しようと思います。
料理の味を引き立てる香辛料の王様と言われる胡椒、今は手軽に手に入り、どこの家にもあると思いますが、昔はとてもとても貴重なものだったのです。
種類も、
黒胡椒(ほぼ成熟した実を干したもので、皮ごと処理されたもの)
白胡椒(成熟した実の皮を取って干したもので、マイルドな辛みのもの)
緑胡椒(未成熟な実を塩漬けしたもので、華やかな香りで辛みが強いもの)
赤胡椒(成熟した実を皮ごと塩漬けしたもので、フルーティーな香りのもの)
と様々な種類があります。
そんな知られざる胡椒の歴史をたどってみたいと思います。
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4つの国が大ゲンカ。胡椒を巡る戦争の理由は一体何だったのか
17世紀には10年以上にもわたって、胡椒を巡る戦争があったそうです。スパイス全般とも言えますが、一番の発端の原因になったのはスパイスの王様 ”コショウ” でした。
昔は運搬手段が少なくて、入手困難だったため、胡椒の一粒は黄金と同等の扱いで、とても貴重なスパイスだったので、天国の種とよばれていました。
胡椒は寒い地域では育ちません。ヨーロッパでは栽培が難しかったので輸入に頼らざるを得なかったのです。
ですがスエズ運河がまだ開口してない時代はアフリカの最南端を経由しなければいけませんでしたから、自国の船を出すよりは仲介業者を通して買う方が手っ取り早く、コストもほとんど変わらなかったのです。
ですがインドから、アラブの商人、ベネチアの商人を経て、ヨーロッパに入ってくるため、それなりに高価なものでした。古代ローマでは、胡椒の保有量が、国の財力と権力の象徴でした。
ポルトガルやスペイン、イギリスやオランダなどの国々で、スパイスを発端とした香料の利権をめぐる争いが起こりました。宗教戦争で有名な十字軍の遠征も、一部は胡椒の獲得が目的だったという説もあります。
上げた4つの国はコショウが原因で喧嘩してたと言っても過言ではありません。
じゃ、なんでそんなに胡椒が重宝されたのか?
それは肉食メインの狩猟民族ヨーロピアンにとって、肉の臭みを取ってくれると共に、肉の賞味期限も伸ばしてくれる、そして肉に一味つけてくれるのが ”胡椒” だったからです。
コショウは需要がある、高く売れる、もうかる。
商人だけじゃなく、国にとっても需要があって儲かる商品だったのです。
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コショウが貿易を活発に!重宝された歴史の裏側
胡椒はヨーロッパで人気があり、肉の保存(防腐だとか殺菌効果ですね)とくさみを消すために使われていました。今のように冷蔵庫等がないので、長期保存ができずにすぐに食べ物が傷んでしまっていたのです。
船の航海でも、食料の長期保存が出来るようになったので、胡椒は重宝されていました。胡椒はとても高価で手に入りにくいため、いろいろな国で胡椒を求め、新たな交易ルートを探るべく、大航海時代が始まりました。
大航海時代ってもう何度も聞いてるので、そんなことがあったんだぁ程度の認識だと思うのですが、当時としては船を出せば国に何かが(儲かる、豊かになる)返ってくる、いわばバブリーな時代だったのです。
船を出すことで天文学や、造船技術などの科学技術も発達していきました。
造船技術が発達して長期航海が可能になると、いろんな国からいろんな商品が右へ左へ、北から南へと移動し、貿易があれよあれよと活発していくのです。
でもそのせいで戦争なんかも始まってしまったので、すべてがいいことずくしだったわけではないんですけどね。でも戦争を始めると、戦争中の国は人名や資金がかかって勝っても負けてもダメージがありますが、逆に周りの戦争に参加していない国は何かしらの軍需があったはず。
第二次大戦がアメリカをリッチにしたのと同じ仕組みで大航海時代はヨーロピアンの国々にとって繁栄の時代だったのです。
普段何気なく使ってる胡椒には長ーい歴史がありビックリですね。
おいしい胡椒が簡単に手に入る時代に感謝しなきゃと思う今日このごろです。
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塩コショウの量を調整して作る低カロリーメニュー
最後に私のお気に入りの胡椒を使った低カロリーメニューをご紹介します。
その名も白滝のフォー。フォーはベトナムのヌードルメニュー、麺がライスの粉で作らてるやつですね。
☆白滝のフォー風
しらたきは食物繊維が豊富で、しかも糖質やグルテンが少ないので、ダイエットに最適です。
鶏ささみ 50g
しらたき 180g
えのき 1/4株
パクチー 10g
レモン 半分
水 250ml
鶏ガラスープの素 小さじ2
薄口しょうゆ 小さじ1
塩 小さじ1/4
黒胡椒 少々
ラー油 少々
① えのきをほぐします。
② パクチーは3㎝幅に切ります。
③ レモンは1/4くし型に切り、残り1/4をボウルに絞ります。
④ 鶏ささみは一口大に切ります。
⑤ 中火に熱したフライパンに白滝を入れ、水分が飛ぶまで乾煎りします。
⑥ ⑤に水、鶏がらスープの素、薄口しょうゆ、塩をいれ、沸騰したら、④、①を入れます。
⑦ ささみに火が通ったら、②のレモン汁を入れて火からおろします。
⑧ 器に盛り、黒胡椒、②、くし形に切ったレモンを添え、お好みでラー油をかけて完成です。
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