胡椒に健康効果ってあるんですか?くしゃみが出るのはなんで?ピペリンがいいらしいです
胡椒
胡椒は料理に欠かせないスパイスです。
ちょっと入れると格段に美味しくなりますよね。
刺激があるけれど、子どもにも食べさせていいのでしょうか?
胡椒の健康効果はいったいどんなもの?
なぜくしゃみが出るのか、その理由も調べてみました。
胡椒の健康効果とは?
昔から「胡椒は金銀と同じ価値がある」と言われたぐらい、手に入りにくい物でした。
東南アジアや南米が原産地で、
ヨーロッパの国々は肉の保存のため、胡椒を求めたようです。
胡椒のために戦争が起こったという話もあるんですよ。
それだけ貴重で効果もたくさんあるのです。
まず抗菌・防腐・防虫作用。
健康面では、血行を良くする効果で身体を温めるというのは知られていますね。
その他
・栄養素の吸収力アップ
・消化不良など胃腸の不調ををよくする
・食欲アップ
・アンチエイジング効果と免疫力をあげる
・風邪を早く治す
などがあります。
ピリッとした辛さの成分はピペリンというものです。
ピペリンは血行を促進したり、抗酸化作用を持っています。
また唐辛子は強くて副作用も起こす可能性がありますが
胡椒のピペリンはもっと穏やかで安全だと言われています。
振りかけるぐらいなら心配ありません。
子どもに食べさせたからと言って毒にはなりません。
でも初めて食べるとき、香辛料の使い方で
刺激が強くなることは考えられます。
控えめに使うようにして、
鼻やのどにあまり刺激が強すぎないようには気をつけましょう。
なぜ胡椒でくしゃみが出るの?
とっても健康効果のある胡椒だとわかりましたが
鼻に近づけるとくしゃみが出ます。
それはなぜ?
やっぱりピペリンという成分が関係しているんです。
ピペリンは鼻の粘膜に近づけると強い刺激を感じます。
そして、くしゃみは無意識に反応として出てしまうものなのです。
家庭用の胡椒は粒を細かくしてあるので、
空気中に広がりやすいのでなおさらです。
あらびき胡椒ならくしゃみは出にくくなるみたい。
くしゃみはホコリを吸いこんだりすると反射的に出ますが、
無理やり止めることはあまり良くないそうです。
風邪やアレルギー反応でのくしゃみとは違い、
胡椒は近づけなければくしゃみが出ないのであまり近づけないようにしましょう。
日本で胡椒を栽培している場所は? 高級品は?
胡椒は熱帯性植物でツルを支柱などに巻き付けて高く伸びます。
種を植えてから実を収穫するまで3年かかり、
15~20年間収穫できるそうです。
栽培地はベトナム、インドやインドネシア、ブラジルなどで、高い温度と湿度が必要です。
胡椒には4種類あります。
・グリーンペッパー 実が熟していない胡椒のこと。
爽やかな香りだが辛みが強い。
・黒胡椒 実が熟す前に摘み取り皮ごと乾燥。肉の臭みを消すのに最適。
・白胡椒 熟した実を水に浸し、皮を取って乾燥。マイルドな香りと辛み。
魚料理と相性よし。
・レッドペッパー 完熟した赤い実を乾燥。
トッピングとしても使いやすい。
日本で胡椒を栽培できるのかな?
調べてみると、福岡県宝珠山地区で作っているそうです。
香りが高くて辛みも良い胡椒で、
年々生産量を増やしているとか。
沖縄では胡椒栽培に挑戦中との記事もありました。
まだまだ国産胡椒は多くはないようです。
上手く栽培が軌道に乗っていくといいですね。
家庭で楽しめる「ツルにならない胡椒の木」の苗が販売されているそうです。
背の低い状態で実がついて、楽しめるもの。
グリーンペッパーは日持ちしないので、
生のものが家で味わえるのは貴重かも。
ヨーロッパではマダガスカル黒胡椒が高級品として好まれています。
香りが高く、辛みも強い一品。
テリチェリー・ブラックペッパーも希少なもので高級品。
ミントのような爽やかなさっぱりした香りと味だそうです。
更に、最高級品はカンボジアのドライライプ黒胡椒。
赤く完熟するまで長く待ってから収穫するので、
1年に300kgしか取れません。
まとめ
胡椒に健康効果がこんなにたくさんあるなんて!
家で栽培に挑戦するのもおもしろいかもしれません。
黒だけでなく他の種類の胡椒も使ってみたいです。
毎日の料理に少し足すだけで、
効果も出てくるなら、本当にありがたいスパイスですね。