ストレス解消に甘い物を食べるのはいい事だと本気で思い込んでいた結果

 

甘い物中毒(精神科では甘い物シンドロームというらしいです)を1年かけて克服した話をしてみたいと思います。

 

私の場合、仕事でのストレスが溜まりに溜まり、疲れを癒すために甘いものを食べ続けていたら、”甘い物中毒” になってしまいました。精神科を勧められて初めて気づいたのです。

 

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甘い物を食べるのは本気でいい事だと思い込んでいた

 

私の仕事は本当に大変でノルマはきついし、忙しくてそれこそお昼の休憩時間を取る事なんか出来ないこともしょっちゅうあります。今は”ストレスと上手に付き合おう”と意識しているので、前に比べらたまだマシですけどやっぱりストレスは溜まります。

 

ある日、ストレスを発散するには自分の欲求を満たす事が一番良いと何かの本で読んだのです、そこで私の欲求って何だろうとなんとなく考えるわけです。

 

毎日仕事に追われていて、趣味を考える余裕もなく、探す余裕もなく、ただただ私の欲求は甘い物を食べる事だったのです。

 

欲求を満たすのがいい、本にそう書いてあるし、元々甘い物が好きなことも手伝って、本気で甘い物を食べる事はストレスに良い事だと思い込んでしまったのです。

 

なので、毎日、仕事場に甘い物を買って食べてましたし、通勤途中も駅の売店でチョコレートなどを食べてました。晩ごはんは普通の食事ではなくて、甘い物を食べないと我慢できないという状態になっていました。

 

そんな状態が続き、ある時、何か自分はおかしいんじゃないかと思い始めたんです。その頃は食べる物と言えば、甘い物しか完全に体は受付ない状態になっていました。

 

会社の会議など長時間に渡る時も、甘い物なしでは乗り越えられません。その時は甘いキャンディなんかを持って会議に臨んでいた事もありましたね。

 

とにかく、甘い物が手元にないと、不安になったり、落ち着かないような状態になってしまいました。そんな感じで私は気が付くと甘い物が手元にないと普通に生活が送れない状態になってしまっていたんです。

 

そんな状態は実に1年以上続きました。

 

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周囲の目なんて気にしてられない、とにかく甘い物

 

最初はまあ、甘い物がないとダメなんて、一時の趣味趣向だと思っていたんです。だからいつかこの状態は治るだろうと頭の中でぼんやりと考えていました。

 

たまに常に甘い物を食べ続ける私を周囲の人が異常な目で見る事があるのですが、そんな事は気にしてられないという所まで至っていたのです。

 

そうしてる内に、なんと会社から産業医と面談を受けるようにと指示を受けたのです。甘い物を食べ過ぎてメタボリックになり、生活習慣の指導を受けるように、という事でした。そして診断の再に私は産業医に普段の日常生活、そして食生活について正直に話をしました。

 

すると産業医の先生から、思いもよらず、精神科に通院するようにと指示を受けたのです。。。

 

産業医の先生曰く、完全に私は甘い物中毒(先生は甘い物シンドロームと言っていました)にかかっており、それはメンタルから来ている部分もあるとの事だったのです。

 

私は産業医の先生から紹介を受けた精神科を受診し、やはり甘い物中毒である事を担当医から告げられこのままでは体が破綻すると言われましたので、甘い物を今後は断つ事を決心したのです。

 

甘い物中毒とは本当に病気だと精神科の先生から言われました。甘い物を摂る事で頭の中では快感を感じる物質が分泌され、私の体はその快楽なしでは生きていけない所までなっているとの事。

 

ある意味、これは麻薬と同じようなものだとの説明も受けました。

 

病気と言われ、初めて私は自分自身でこれはまずいと思うようになったのえす。やっと自分自身で甘い物を断つ努力を始めました。

 

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恐怖の悪循環

 

けれども逆に病気と言われるとなかなか思うように甘い物を断つ事って難しいもので、最初の頃はなかなかうまく行きませんでした。どうしても甘い物が欲しくなり、

 

”今日はいいや、明日らから我慢しよう” と考えて、ついつい甘い物を食べてしまうのです。

 

そして次の日になるとまた同じ事を考えて、またその次の日も、その次の日も、とずるずると日々が過ぎて、罪悪感と自己嫌悪に陥り、それがまたストレスになってまた甘い物、と結局全然やめられない期間がしばらく続きました。。

 

本当に甘い物に依存していたんですね。すごいエネルギーです。

 

そんな状態を精神科の担当医に相談をすると、今度は甘い物を食べずにはいられないストレスを何かで発散するようにと言われました。

 

仕事を辞めて、転職した

 

もう本当にどうにかしなきゃ、このままだとやばい、と思い半ば恐怖心にかられて、とりあえず私は運動を始めたのです。運動でストレスを発散しよう、むしろ ”ストレスよっ、運動するからどこかへ発散してくれっ” と祈るような気持ちでした。

 

そしてストレスの大きな原因となっていた仕事も転職をしました。すると徐々にですが、甘い物は気が付くと食べなくてもいられるようになってきたのです。

 

その状態になるまで、1年くらいはかかりましたね。

 

甘い物を絶ってから、今は一切、甘い物を食べません。担当医曰く、一度でも甘い物を食べると瞬時に頭の中で快楽を感じる物質が分泌されて甘い物中毒はすぐに再発するとの事。なんでもシュガーレスの甘い物でもダメなんだとか。

 

なので、私は甘い物中毒を克服してからは、デザートの類はもちろん食べませんし、コーヒーなどにも砂糖は一切、入れません。

 

甘い物中毒を克服した事で、とにかく得られた利点は普通の生活が送れるようになった事ですね。こんなにも普通の生活が有難いものかと実感しました。また、ストレスの対処方法も理解出来たと思います。

 

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甘い物中毒は、元をたどれば多くの人はストレスに行きつくようです。ストレスは現代人であれば、多かれ少なかれ誰でも持っているものですよね。仕事で頑張った分、自分にご褒美という事で甘い物を食べると言うことは特に問題がないと思います。

 

けれども、それが行き過ぎるとすぐに私のように甘い物中毒、つまり立派な病気になってしまいます。甘い物にはそういった危険があるという事をきちんと理解する事が大切です。甘い物がやめられないと思っている人は是非、私の体験を参考にしてみて下さい。

Posted by MIC