そのサプリ、単体で飲んでもあまり意味がないかもよ。辞めても変わらない。

私の妹はアメリカ人の方と国際結婚をしたのですが、キッチンにサプリメントの棚が設けられていて常に数十種類のサプリメントが並んでいるんです。結構すごい数です。

水を飲むように、ご飯を食べるように家族全員サプリメントを摂っているようで、妹夫婦を見ているとサプリメントが本当に生活に浸透していてアメリカが「サプリメント大国」って言われるのはあながち大袈裟ではないんだなぁと思ったりします。


私がサプリメント生活を始めたは彼らからの影響もあったかもしれません。


なんかね、いい気分になったのは覚えています。あぁ体にいいことしてる~(笑)みたいな。基本のビタミンABCDEから、ニンニクとか青粒とか、DHAとか葉酸とか、ときにかくいろいろものを試しました。


気分はよかった。これは本当。お金も結構つかいました。父の日とか母の日とかのプレゼントもサプリメントとか、今思えば結構ハマっていましたね。


コンビニでも気軽に買えるので3年くらいいろいろなものを摂ってました。定期購入なんかも使って常に「サプリと一緒」な生活だったんです。

そうこうしている内に何年か経って、だんだんとサプリメントを摂っていることからの”いい気分”効果にも慣れてきた頃、さりげなく「サプリメントの働き」みたいなのをググってみました。


それからいつのまにか真剣に何時間も読んでいて、摂ってる「サプリメント(ビタミン剤)ってほんとに体に効いてるのか?」と疑問を持つようになったのです。


一度疑問を持つともう止まりません。


そしてついにサプリメントを摂るを一切辞めてしまいました。


誰かに言われたわけではないんですけど、ある時なんの利益もないような気がして買うのを辞めたんです。

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まずサプリメントで補うことの出来るビタミンですが、基本的には私たちの体は自分で生成することが出来ないんですね。そしてまた基本的には食べ物や飲み物、浴びるもの?(気質とか紫外線とか)の組み合わせで作られるもの。


んで、人が健康であるためにベストな状態というのが医学の進歩で定義されて、サプリメントで補おう!っていうのが始まりだったわけです。


いろんなサプリメントがありますが、アメリカで一番買われているのは「マルチビタミン」サプリメントらしく、大人から子供まで幅広ーく愛飲されているようです。


ある調査では、アメリカで売られているマルチビタミンのビタミンの含有量は正確ではないことがほとんどで、補うもののくせに「一日の推奨摂取量の10%」とか、はたまた「一日の推奨摂取量の186%」とかトンぴな数字が並んでいるとのことでした。


そして栄養管理士の見解ではサプリメントが必ずしも万能というわけではなく、ビタミンは他の物質とうまいこと組み合わさることでその力を発揮するわけで、単体ではあんまり機能してくれないことが報告されています。


また食生活というのは各家庭、または一人ひとり違いますから摂っているサプリメントがいい悪いは個人レベルで測定しなきゃいけないわけです。だから溢れんばかりのサプリメントとサプリメント製造業者が存在するわけですね。


アメリカにはFood and Drug Administrationっていう世界基準っぽい食品と薬品の調査機関みたいなのがあるんですが、先に述べた理由から医薬品と定義出来ないサプリメント製品一つ一つを精密にコントロールすることは出来ないようでなんです。


ビタミンでは王道のビタミンABCDE。これらは単体で摂っても実はほとんどメリットはなく極端に言えばお金の無駄遣いっぽいです。気分から得られる利点はあるかもしませんけどね。


ただ厳格なベジタリアンやヴィーガンにはビタミンB12が必要なことは科学的に立証されているとのこと。逆に言えばもしベジタリアンでなければあえてサプリメントを摂る必要はないのです。


サプリメント生活を辞めて半年。実は個人的には何にも変化はありません。体の為と思いお酒や甘い物、揚げ物をちょっと控えめにしている程度で、それだけでも体は調子は結構よくて、毎月1万円近く使っていたのはなんだったんだろうと思わずにはいられません。


あまり多く食べることが出来ない年齢なったらサプリメントで栄養を補う必要が出てくるかもしれませんが、その時がきたら流行りや市場の広告に惑わされずに、しっかり自分の体が何を必要をしているのか調べてからにしようと思っています。

Posted by MIC