台風の語源には3つの説がある どの国の由来が有力とされてる?
日本は毎年いくつも台風が上陸して、。。また来るの?。。。ってうんざりしてる人もいるかもしれませんね。
ところで、この「台風」という言葉について、英語でタイフーン(typhoon)と言ったりするので、日本語が語源だと思っている方も多いのではないでしょうか?
と言いますか私自身がそう思っていたのです^^; ですが、実は台風の語源はアラビア語、中国語、ギリシャ語のいずれかと言われているということらしいです。
今日は台風の語源について僕なりにまとめてみました。
それからイギリスに台風が存在しない理由についてもちょっと調べてみたのでお付き合い下さい。
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台風の語源と由来には3つの説がある
台風の言葉の語源については、ギリシャ、アラブ、中国という3つのルーツがありますが、個人的にはギリシャ説とアラブ説はあまり有力では無いなと感じています。
それぞれの語源について取り上げた上で論じてみたいと思います。
まずは【ギリシャルーツ】
ギリシャ神話の風の神「typhon(テュフォン)」が、「typhoon」となり、「台風」となった説。
ただ、「台風」の定義として、「熱帯の海上で発生する低気圧(熱帯低気圧)の中で、北西太平洋あるいは南シナ海上で発生し、域内の最大風速が17m/s以上のもの」とされているため、
北大西洋・地中海に面したギリシャの話にしては少し説得力が無いのではないかと感じています。
次に【アラビア語ルーツ】
アラビア語で、ぐるぐる回るという意味の「tufan」が、「typhoon」となり「台風」となった説。こちらも太平洋・南シナ海で発生するという台風の定義に当てはめるとなると、
インド洋に位置するアラビア諸国の話にしては説得力が無いように思えます。
最後に【中国ルーツ】
最後に台湾や中国福建省で、激しい風のことを「大風(タイフーン)」といい、それがヨーロッパ諸国で音写され「typhoon」となった説。
中国は北太平洋に面しているため、太平洋で発生するという台風の定義に当てはめてみると、見事に一致するといえますし、台風の語源として説得力があります。
もっとも、
大西洋北部で発生した強大な風は、hurricane(ハリケーン)と呼ばれていますし、
インド洋で発生した強大な風は、cyclone(サイクロン)と呼ばれているくらいなので、
「台風」という発生地域に起因する細かな定義がなされるくらいなら、その「台風」の起きる場所が語源でないと不自然だと思います。
そうでなければ、今頃は台風、ハリケーン、サイクロンに変わる世界共通の強大な風という意味のワードが出来ているはずです。
ですので、個人的には台風の語源は中国ルーツが有力なのではないかと思います。
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イギリスに台風が来ない理由、でも雨と風は年中
イギリスには基本的に台風は来ないそうです。
(台風・ハリケーン・サイクロン、発生する場所で呼び方が変わるだけで気象学的にはすべて ”熱帯性低気圧” ですね)
理由はシンプルに【台風の定義】があるから
まず台風の定義は熱帯や亜熱帯で起こるものをいうので、その気候帯に入っていないイギリス付近では発生することがありません。
イギリス付近だとアフリカ・中米付近で熱帯性低気圧が発生し得ますけど、イギリスに近づく頃にはもう弱まってハリケーンではなくなってしまうわけです。
大西洋で起こる”熱帯性低気圧”をハリケーンって呼びますが、
そもそも ”熱帯性低気圧” を直訳すると「トロピカル・サイクロン」といいます。
トロピカルから程遠いイギリスでは、あちらが願っても到達してしてはくれないでしょう。(笑)
それから台風(ハリケーンでもサイクロンでも)の定義っていうのは発生する場所もそうですが、風速についても定義があります。
台風の風速の定義:最大の風速 17.2m/s
m/s メートル・セカンド(秒) そのままですが1秒で17.2メートル風が移動してるってことですね。
風速と言えば、強風です。
特に秋と冬、イギリスではハリケーンの定義なんて余裕に吹っ飛ばすくらいの強風が吹きます。
これに雨が重なったらもう最悪。 まるで台風(笑)
傘なんて持ってるほうが危険な時もあります。
ガードレールを両手でつかみながら移動することも。
イギリスでは定義が一致しないので一応 ”ハリケーン” は存在しませんが雨や風速を考えれば同じ状況とは言えますよね。
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