傘の贈り物が「縁起がいい」と解釈される理由とは?

 

傘は贈り物としては実用的ながら少し特殊なアイテムですね。でも傘は贈る側、贈られる側とどちらにも「縁起のいい物」として解釈されます。

 

傘はその発祥が雨の多い東南アジアからアジア圏一帯にあって、元々は宗教的な権威を持つ人、または身分の高い人の頭上を傘でかざすという行為を目的に生まれたもののため、ある意味では高貴な服飾アイテムなのです。

エジプトやギリシャなど古代におけるサンダルのような物と同様です。

 

日本では、明治維新の時に帯刀(たいとう、と読みます。刀を腰につけていることですね。)が禁止されたので、刀の代わりにイギリス紳士をまねた傘を持つ人も多くいたようです。

 

今まで毎日身につけていた物だったので、突然禁止されて身体に物足りなさを感じていたのでしょうね。

 

品質の良い傘は高価なものですが、最近では安価な海外製品も多く出回っていることから、贈った相手から値段を安く見積もられるということはありませんし(笑)

 

雨の多い日本いる私達には傘はいくつあっても決して邪魔にはならないものです。

スポンサーリンク

文字の表意と発音で縁起の良さが分かれる不思議

 

漢字の「傘」の略字は、八と十にわかれることから、末広がりで縁起が良いと解釈されるのです。しかしこれは日本でだけの話。

 

同じ漢字圏の中国では、発音上「傘(サン)」と「散(サン)」が同じため、「仲が散る」という意味で贈り物として避けられるアイテムとなっています。

 

中国では、このような発音がかぶることに依る忌みグッズが多く、厄介です。
日本で言う4(死)9(苦)、椿等と一緒です。

 

イギリスでは、霧状の雨が多く、傘を使用する必要性がありませんが、優れた傘を作るメーカーがあることでも有名です。
女性用の日傘としてアジアからもたらされた歴史を持つ欧米の傘は、男性がさすと恥ずかしく、軍人用のレインコートが一世風靡したお国柄で、傘を販売するために、紳士が愛用するステッキを模したのが始まりのようです。

イギリスの傘は、皆ステッキのように細巻きの物がほとんどです。
フランスでは、ファッションとしては、ドレスのようなフワフワフリルの日傘のような、装飾的で実用性がない物が多くなります。

合理的で車社会のアメリカでは、やはり、傘をさしている姿が格好悪い意識と面倒くささ、粗悪品の傘しか販売されてない事情により傘を使用する人は少ないようです。

しかし、アリゾナ等日光が強い地域では、ビジネスマンがこぞって日傘をさしているなど、地域よりけりです。
日本でも日傘男子など、温暖化の気候が進む中、日傘をさしたい男性は増えています。

 

 

傘は大好きなため、昔から大切に使うことから、壊れた時はほぼ再利用不可能な時、または紛失してしまった時のどちらかです。
同じ物を買い直すことが難しく悲しいのですが、傘を失くしたり壊れたりした時は、「厄落とし」だとかつて聞いていたため、キッパリ諦めることにしています。
それでも、会社の引き出しに入れておいた折り畳み傘の骨が不自然に色々な方向に曲げられており、修理不可能と修理屋さんに言われた時等は、迷惑なイジメにあったと思い、捨てずに生地とハンドルだけは取って再利用するようにしています。

たいていの傘生地は、山折り部分が汚れたり薄く生地が透けたりなどして、再利用が難しい場合がほとんどですが、ジャガードなどの織生地の場合は傷みが少なく再利用が可能です。
また、台風など強風の日に新品間もない物がやられてしまった場合には、生地は外して傘バッグ等に再利用します。

三角の尖った先部分をカットして2枚を縫い合わせ、手提げ風に持ち手を縫ってつけると、細長い台形の傘バッグができます。
乗り物に乗る際、折傘など無造作に畳んで放り込む時に開き口が広くて便利ですが、見た目さえはばからなければ、濡れて乾かす手間のかからないビニール袋の方がより便利だと思うこの頃です。
そのため結局のところ、長く使用しているのは自宅で趣味で使っているデジカメ用のポーチです。
これくらいのサイズの物は、生地を接ぎ合わせずにすみます。
気に入った柄が出るところでカットし、フタ付きにして縫い合わせます。
底辺にマチ分5mmほどを加え台形の形で生地を裁断しておくと、カメラを入れた時に正長方形となり自然です。
引き出しに入れておくとき、傷まず見た目良く気に入っています。

防水であることを利用して、シャワーキャップを作ってみましたが、冬のお風呂の湯気対策として、これがなかなか便利でおすすめです。
簡単なので、不器用な人でもすぐに作れます。

Posted by MIC