なぜ、傘は縁起が良いと言われるのでしょうか?傘が魔除けになる?
何故、傘は縁起が良いと言われるのでしょうか?
傘は使用する時に、大きく広げて使いますね。
その細い状態から大きく広がる姿が、”縁を広げる” という事に繋がって縁起が良いものだと言われているようです。
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傘は魔除けに使われていた
傘を贈り物にするのは包み方など、ちょっとクセがありそうですが、「縁起がいい」と聞けばやっぱりプレゼントの候補に入れたい所。
傘の中でも和傘と呼ばれる物は、アジアでは魔除けの目的で発明されたのが始まりで、それが日本に伝わって今日まで改良され続けた歴史を持ちます。
今でこそ魔除けの目的は失われましたが、その意思は縁起物である、という概念として残っているということです。
歴史を遡ると、百済(くだらと読みます。当時の朝鮮半島の国の一つ)の聖王(せいおう)が、使者を使わせて欽明天皇(きんめいてんのう)へ仏具の傘である幢幡(とうばん、旗ざおのこと)を献上したという記述が残されています。
こんなことを知ると、尊敬する人や大事な人に傘を送るのはいい考えです。
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隣の中国では傘は縁起が悪い
ですが、同じアジアでも日本とは違い、傘を縁起が悪いものであるとする国もあります。
それは中国です。
中国語で傘という文字は、サンと発音し離散、解散といった言葉と似た響きを持っています。
風水発祥の地としても知られる中国において、言葉の響きと縁起という2つの要素はとても重視されるものであり、中国人にとっては傘をプレゼントするということは、「私から離れてほしい」というメッセージにもなってしまうらしいのです。
驚きですね。
でも日本でも、受験が近づくと「滑る」「落ちる」といった言葉を控えたり、結婚式で「別れる」という言葉を避けたり等、縁起が悪い物を連想させる言葉は控えるようにする文化があります。
それは中国においても同じで、彼らの場合は物の名前にもそれらが適用されるということだと思います。
ヨーロッパ人の傘に対する文化
さて、ここまで日本と中国においての傘の話をしてきましたが、欧米諸国にも当然ながら傘の文化というものがあります。
しかし、よく欧米諸国では雨が降っていても傘をさす人が少ないと言われていますが、何故でしょうか?
ヨーロッパでは年間の降水日数が日本よりもずっと多く、小雨程度であれば日常的に慣れているので傘をさす必要性を感じないからだそうです。
また、アメリカでは車が移動に多く使われているため、車の乗り降りの時に邪魔になる傘よりも、着たままでいられるレインコートを着る方が主流なようです。
でもレインコートを着たままそのまま車に乗り込んだりしてるを見ると、えっ車のシートが濡れちゃうけどいいの?とツッコミを入れたくなったりするんですが、あれはどうなんでしょう。
こういった文化の違いによって、使用される頻度も変わってくるというのは面白い所ですね。
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傘の再利用
傘の素材は完全防水。アイデア次第で色々活用できます。再利用しないのはもったいないと思います。
まずは、様々なバッグ。傘を解体して骨と布に分けると、三角形の布が8枚できます。これを縫い合わせて持ち手を付ければ、バッグが出来ます。
気に入ったデザインの傘なら自分だけのオリジナルバッグが出来ますね。子供の傘で作ればきっと気に入って使ってくれると思います。
また、ひもを通す穴を作り、ひもを用意すれば、リュックサックが出来ます。これなら、突然の雨でも防水なので安心です。
取ってはフックに
再利用出来るのは、布だけではありません。持ち手の部分は、とても丈夫でぐねっと曲がった独特な形をしています。この特性を生かして、壁に付ければしっかりとしたフックになります。
このように、傘の再利用には無限の可能性を感じます。壊れた傘をじっと見ていると、何だかおしゃれなインテリアにもなりそうな気がします。
子供と一緒に何に変身させるかを考えても面白いかもしれません。きっと、大人には思いつかないようなアイデアが飛び出してきそうですね。
傘は、雨が降った時は必需品ですが、朝降っていた雨が帰りには止んでいたりすると、外出先に忘れてきてしまったり、時にはどこに置いてきたのかさえ分からなくなってしまう事もあると思います。
そんな時、この傘が壊れたらこういう風に再利用しようなんて先の楽しみがあれば、今まで以上に傘を大切に出来る気がします。
コンビニやお店に置き忘れられた傘、また、急な雨で買ったような使い捨てのように扱われている傘、何だか悲しくなるのは決して私だけではないはず。
傘が再利用できることを、世の中の人にもっと知ってもらい、関心を持ってもらえれば1回きりで捨てられるような傘が減ると思います。
みんなが真似したい。と思うようなアイデアをみんなで考えていきたいものです。
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